顔にできた茶色のポツポツを一般的にはシミといいます。そのシミにも種類があり、どのタイプかによってそれぞれ対策方法が異なってきます。
一般的に、シミができたからと言って美白化粧品でお手入れをすれば消えると思っている方もいますが、シミの中でも美白成分の効果があるものと効果がでないものがあります。
たとえば、肝斑・炎症性色素沈着・老人性色素斑≪初期段階≫・雀卵斑は、比較的美白化粧品の効果が有効になります。「せっかく高い化粧品を使っているのに効果がでない…」なんて悩んでいる方は、まずは自分のシミがなんなのかを見極める必要があります。
あなたのシミのタイプは?
さまざまあるシミのタイプを紹介します。あなたの本当に肝班なのでしょうか?
肝斑
目の下に左右対称に現れる薄い褐色のシミ。
老人性色素班
シミの中でもっとも多い。別名を≪日光性黒子≫ともよばれ紫外線の影響によりできる。頬骨の高いところにできやすく、数ミリ~数十ミリの丸い色素班ができる。始めは薄い茶色をしているが、だんだんと濃くなって次第にしみが目立ってくるのが特徴。長期間たつと脂漏性角化症になってしまうものもある
脂漏性角化症
シミからより悪化してイボのような状態になったもの。表面がボツボツしているのが特徴。手の甲などにもできる場合もある。
雀卵班≪そばかす≫
一般的には細かいシミのことをソバカスと言いますが、正確には遺伝的なものを指します。遺伝的なそばかすは、思春期である10代のころからでき、細かい茶色のしみが鼻周辺に散らばってるようにできるのが特徴で、色白の人にできやすい。
炎症性色素沈着
ニキビ跡や傷跡などが茶色いしみになって残ったもの。足や腕にできた虫刺されあとがシミのようにのこってしまのもこれにあたる。また、ムダ毛などの処理で毛穴周りが炎症を起こして黒くあとが残るのもこの炎症性色素沈着。
肝斑とは
肝斑というシミとはいったいどのような状態のことを指すのでしょうか?
女性のホルモンバランスが崩れたときに頬骨のあたりにできる、茶色や灰色などといった色をしたものを肝斑といいます。
ほほ骨のあたりや額、口の周辺などにしみが左右対称性に現れ、輪郭がはっきりしない、薄い褐色で広い範囲にもやっと広がっているなどといったものが肝斑の特徴です。極まれに鼻の下や額にできることもあります。特に、妊娠中や経口避妊薬≪ピル≫を服用したときや更年期の40~50代あたりの年齢の方によくできる。
老人性色素斑≪日光黒子≫が似たような大きさ・場所に出ることもあります。
肝斑が出やすい年齢とは
雀卵班≪ソバカス≫は思春期に多く見られ、加齢に伴い発症が多くなるのが老人性色素斑≪日光黒子≫です。
肝斑の発症年齢は特に30~40歳代が多く、50歳代後半まで症状があらわれることがある。60歳代以上になればほとんど発症することはなく、むしろ老化によりシミが薄くなったり、消えたりすることあります。
肝斑ができる原因
妊娠やピルを服用したときなどに発症したり症状が悪化したりすることから、肝斑の発症には女性ホルモンが影響していると考えられています。
肝斑≪かんぱん≫の原因は大きく分けて以下の4つの原因があげられます。
ホルモンバランスの崩れ
40~50歳代の女性に多く、黄体ホルモンのバランスが崩れたり、妊娠や経口避妊薬≪ピル≫の服用中によって肝斑≪かんぱん≫ができやすい。閉経した後は比較的少なく、年齢を重ねると薄くなったり消えたりすることがあります。
紫外線
紫外線による影響も少なからずあり、特に、顔の両ほほや額など紫外線があたりやすい場所に発生することが多い。
ストレス
ストレスと女性ホルモンの関係から寝不足など不規則な生活をしているとホルモンバランスが崩れ、肝斑ができるだけでなく発症後はさらに悪化する可能性がある。
肌への刺激
肌への刺激がシミの原因や悪化に繋がります。これは肝斑でも例外ではなく、そのため洗顔やリンパマッサージなどの行う時には過度にこすったりしないように注意する必要性があります。
肝斑におすすめ化粧品
肝班はしみの中でも、臨床でいちばん受診率が高いシミだといわれています。顔にできた薄い褐色の色素班をとりたいという方は増加しています。
最近ではレーザー治療も可能になり、化粧品でもある程度解消できるようになってきました。けれど、レーザー治療は、値段も高く専用設備がいるために都心の方ぐらいしか手軽に治療することができません。
どんな治療方法がいい?
肝班は、主に30代~50代の女性に見られる左右対称なシミです。両頬や両頬骨に見られることが多いのですが、こめかみ~おでこや口の周り(特に鼻の下)に出ることもあります。原因としては女性ホルモンの加齢と共に起こるバランスの変化や乱れによって起こりやすく生理前に濃くなったり妊娠をきっかけに目立ってきたりピルの内服等婦人科での治療をきっかけに出ることもあります。ですから男性に見られることは殆どありません。(男性はあまり顔がくすんだとは言いませんよね)その他には、不適切な化粧品の使用によって濃くなることもあります。また他のシミと同様に、日焼けによって濃くなります。
トラネキサム酸とケミカルピーリングがいいかも
トラネキサム酸という薬を数ヶ月服用すると薄くなることが多く漢方薬などでよくなることもあります。特に美肌化粧品が有効なタイプで、特にピーリングや内服薬を併用するとおすすめです。
トラネキサム酸がシミの炎症を抑え、シミが薄くなり自然に皮膚の色になじみ、直接肌から吸収させることで、シミが薄くなり同時に肌荒れを防ぐことができます。